梅雨に入ると古傷が痛む
という方が多いのではないでしょうか?
足首、膝、腰、首、ひじ、肩…などを
痛めたことがある方は要注意です。
梅雨の時期は湿度が高く、
この湿度が冷えとなって、関節に入りやすいのです。
東洋医学では体の外から入ってくる「外邪」を
「風・暑・湿・燥・寒」と掲げています。
とりわけ日本は湿気が多く、湿邪にやられやすいのが特徴です。
雨にぬれたり、クーラーにあたりすぎたりすると
冷えが体の中に入ります。
冷たい空気は下にたまるので、
まず、足元を冷やします。
足首→膝→腰と冷えはすすんでいきます。
関節はなめらかに動くために少量の水があるので、
冷えがたまりやすいのです。
下半身に冷えが入ると、足がつる、膝が痛い、ぎっくり腰といった症状が出やすくなります。さらに、骨盤内の子宮や卵巣も冷えて、月経痛や月経不順を招きますし、胃腸の働きも悪くなって、便秘や胃の不調もあらわれます。
蒸し暑い時期ですが、梅雨こそ、靴下やレギンスをしっかりはいて、冷えを予防したいものです。
また、冷たい飲み物や食べ物も避けたいもの。
この時期に冷えたビールを飲むと、ぎっくり腰になりますよ。
雨に濡れたら、すぐに着替える、クーラーの下ではカーディガンやレッグウォーマーを身に着ける、シャワーではなく、お風呂でしっかり温まる、冷たいジュースやアイスは控える…。
こんな日常生活の工夫で、古傷の痛みはかなり改善されます。
また、湿邪にお灸はとても効果があります。
じんわりの体の中に熱が入るので、冷えを予防できます。
養生として、毎日、お灸をするのも、おすすめです。